「手元に置いておく安心感」と「市場で増える期待値」。
投資家を常に悩ませるこの問題に、一つの終止符を打ちたいと思います。
現在、私のポートフォリオでは「理想のキャッシュ比率10%」を掲げていますが、実績値は18.6%。金額にして約700万円の「寝ている現金」が存在しています。
このうち約400万円は住宅財形としてロックされていますが、残りの自由な300万円をどう動かすべきか。感情を排除し、ロジックだけで整理しました。
数学が示す正解は「一括投資(Lump-sum Investing)」
Vanguard等の膨大な過去データによれば、一括投資は分散投資(ドルコスト平均法)に対し、約7割の確率でリターンが上回ります。
なぜか?
市場は長期的には右肩上がりだからです。 「暴落を待つ」という行為は、その待機期間中に得られたはずの配当や値上がり益を捨てる「機会損失(Opportunity Cost)」を生み出しています。
300万円を期待利回り5%で運用した場合、1ヶ月寝かせるごとの機会損失は約12,500円。半年で7.5万円です。この数字の重みについては、両学長のYouTube動画が非常に本質を突いています。
2026年の市場は「Brittle(脆い)」か
理論上は一括が正解ですが、現在の2026年の相場環境も無視できません。AIブームによるバリュエーションの過熱感があり、ボラティリティ(変動幅)が高まっています。
ここで考えるべきは、「リスク許容度」の定義です。
もし明日、10%の調整が起きた時に「安く買えるチャンス」と思えるなら一括で良い。しかし、そこでメンタルを崩してブログの執筆やゴルフのスイングに悪影響が出るなら、それは「投資の失敗」です。USCPAとして冷静にB/Sを見つめる一方で、自分の人的資本のパフォーマンスを落とすことは避けなければなりません。
私が提案する「ハイブリッド・スピード消化」
「一括」の合理性と「分散」の安心感を両立させるため、私は以下の戦略をとります。
戦略:3ヶ月集中投下プラン
理由:1年以上の長期分散は機会損失が大きすぎる。一方で、今この瞬間の「点」で買うリスクは、3ヶ月という「線」に伸ばすことで大幅に軽減できる。
具体的には、300万円を3分割し、毎月100万円ずつ理想のポートフォリオ(オルカンや高配当ETF)へ流し込みます。
結びに代えて
投資に「完璧なタイミング」はありません。あるのは「リスクをコントロールできているか」という自己規律だけです。
私はこの春、寝ている300万円を市場という戦場へ送り出します。
サラリーマンというシステムから卒業し、42歳での自由をより確実なものにするために。

コメント